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擦れ違う双子

なんだか更新出来るような画像が無いので駄文でも。

ニールとライルのテロ直後の話。俺設定万歳な感じです注意!


++++++++++++++++++

父さん、母さん、エイミー…!こんなの…って、あ、る…

 …ゆめ、かよ。夢、だよな。
 寝られるようになった分あの頃より全然ましだ。悪夢を見るための眠りに就く勇気と諦めと時間を手に入れたんだ。もう自分が知らない間に大事な人が死ぬなんて事無いんだ。大事な人なんてもう一人しかいない。あいつは俺より器用だし運が良いから、俺があいつの死ぬところを見ることは無いだろう。
 あいつが目を覚ましてからだって、随分の間薬無しでは眠れなかった。まるで獣のように眠りを恐れて、何度冷や汗をかきながら飛び起きただろう。その度にあいつは隣で静かに寝息をたてていたが、その自分より少しくすんだ色の瞳が開いていないことにどれだけ恐怖を覚えただろう。泣いて縋るとあいつはあの時のようにぼんやりと意識を手繰り寄せて、微かに俺に微笑んでみせる。それにどれだけ救われ、そして羨み恨んだのか、あいつにはいつまで経っても分からないのだろう。
 錠剤が確実に胃壁を荒らしながら降下していく感触は、もう味わわなくて良いんだ。あの先にはまっさらな無しかないから。

 テロが有った後初めて自分から眠りに落ちたのは、ライルが目を覚ました夜だった。あいつが俺にうっすら笑みを向けて、俺は泣き崩れて、起き上がる力も無くなって、そのまま泥のように眠った。安らかで、希望と絶望に溢れていた。それまでの一週間、俺はずっとあいつが眠る集中治療室を臨むガラス張りの窓に張り付いていた。看護士が休めと言っても眠れなんてしなかった。もう自分の知らない間に大事な人が死ぬのは嫌だから。医者がもう心配は無いだろう、と言っても眠れなかった。俺が求めていたのはライルの俺より少しくすんだ色の瞳が開く事によるあいつの生の確固たる証明だったから。他人の言う事なんて、信じられやしなかった。

 その一週間の間、眠らなかったわけじゃない。恐慌を起こす俺を看護士達は抑えつけて、腕に注射を刺した。強力な精神安定剤兼睡眠薬だった。そうして俺は強制的に睡眠へと導かれたが、それはこれっぽっちも休息とは言えず、その時の俺にとっては只の恐怖体験に過ぎなかった。眠りから覚める度に別室に運ばれた俺はライルを探して走り出す。そしてあいつを見つけると、また希望と絶望の縁をあいつを見つめながら日がな一日さまよった。
 ちくりと痛みが走り注射針から睡眠導入という恐怖が流れ込む感触は、もう味わわなくて良いんだ。あの先にはまっさらな無しかないから。

++++++++++++++++++

ニール:テロ時別行動で助かる、知らない間に突然大事な人がいなくなるのが怖い、ライルのことが希望だけど憎らしくて羨ましい、ライルは絶対に自分より先に死なないと信じてる節がある
ライル:テロに巻き込まれるも回復、大事な人が目の前で死ぬのが怖い、ニールが生きていることが最優先、自分を歪んだ感情で見るニールに理解は出来るが賛同できない、最期の姿なんて見ない方が良いという点ではニールに対して同じ歪みを形成する


録に自己犠牲の気が強いのは自分が死ねば周りの人の死に目に遭わないで済むっていう狡さからじゃないかな、とか。
何か前にもこんな話したな…

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